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不埒な虎に昇竜拳@雅没徒表本家12

不埒な虎に昇竜拳@雅没徒表本家12

デブにならないために 

さて デブになるのはどうしてだろう。 
ラボアジェの質量保存の法則 によれば



体重増加量=体内に入った質量ー体外に出た質量 


なのだが 人間は生物なだけにそう単純ではない

必要なものは摂取しなければならないし 
不要なものは排出しなければいけない。



生物体内では代謝(物質交代ともいう)とよばれる
化学反応が常に行われていて

とりいれた物質からからだをつくる同化と
からだの物質を分解してエネルギーを得る異化
が行われている

すなわち

同化量>異化量 なら体重増加

同化量<異化量 なら体重減少

ということになる。 要するに 

摂取カロリーが消費カロリーを上回った場合に

同化されてできた脂肪がカラダのあちこちにたまって

体重増加をもららし 同時に体型の変化を伴って 

デブ になるわけである。  

 

となれば デブ にならないためには

 

1.摂取カロリーを少なくする

2.消費カロリーを増やす

 

の両面から考えていけばいい。

そこで まず 摂取カロリーを減らすことから考えてみよう

そんなの 食べなきゃいい という人がいる  

しかし それでは必要な栄養もとれないし

食べることによる満足度 って

人生の大きな部分を占めている気がする

 

だから いろんな意味で 

正しい知識 というものが必要なのだが

いわゆる 常識のウソ とか 

根拠のない俗説 

とかがゴロゴロしているから大変に始末が悪い。 

その辺をまずよく考えてみる必要がありそうだ



 

まず 摂取カロリーを少なくする という面から考えてみよう

運動によって消費されるカロリーというのは案外少ないので

どうしても摂取カロリーを少なくする努力なしには体重は減らない

 

では よく言われる 

食べても太らない という現象を考えてみよう

食べても太らない原因として考えられるのは

 

1.食べたものが消化・吸収されていない

 

食べたものは胃や腸で消化され吸収されて

カラダに同化するわけだから

この機能が不十分であれば当然太らない

しかし 必要な栄養もとれないわけで 

いってみれば不健康な証拠である

消化器系の病気で下痢や嘔吐をくりかえしているときも

体重は減少するが 要するに病気なわけだから

体力も失われ最悪の場合は死亡する

 

2.基礎代謝量が大きい

 

体温の高い人は太りにくいといわれる

これは高い体温を維持するために

エネルギーを消費しているためで

いわば燃費の悪い車と同じようなもの

激しい運動をしていなくてもきびきびとした生活をしている人は

目に見えないところでエネルギーを消費している。

 

3.食べているものの質が違う

 

栄養はバランスが大切なわけで 食べる量が多くても

野菜などをじゅうぶんにとっていれば

摂取カロリーはさほど多くならない

逆に脂肪や糖質など高カロリーなものが多ければ

食べる量が少なくても摂取カロリーは多くなる

太っている人を観察していると 

揚げ物や甘いものをよく食べている  

 

このうち 1 と 2 は いわゆる体質によるものなので 

3 の食べるものの質 に気をつける必要がある

どれだけ食べたか ではなくて 何kcal摂取したか が重要なのだ

1cal(=4.2J) とは 1gの水の温度を1℃

(正確には 14.5℃から15.5℃まで)上げるのに必要な熱量)

 1kcal=1Cal=1000cal だから 食品というものが 

いかに大きな化学エネルギーをもっているかがわかると思う

 

人間には 錯覚 というメカニズムが働くために

いっぱい食べているように見えて 摂取カロリーが少なかったり

食べていないつもりでも 

多量のカロリーを摂取していたりすることがある

そのあたりを次回からくわしく解説していこう 。



太っている人を観察していると

食事とは無関係にのべつまくなしに

菓子とかジュースとか糖質の多いものを口にしている

逆に太ってない人は 食事のときにはたくさん食べても

あまり間食をしていない

体質だと思われてることが 

案外こういう食習慣の問題だったりする



1度の食事で摂取できるカロリーは限りがあるから

たくさん食べたようでも数値はしれている

(ただし 1日の摂取量が同じなら回数が少ないほうが太りやすい)

だから食事を抜いて間食をしているのは最悪であって

必要な栄養はとれないのにカロリーだけオーバーになっていく

まして間食でとる糖質はすみやかに吸収されて満腹感がないので

気づかぬうちに大量のカロリーを摂取してしまうことがある



食べたものがすべてエネルギーになるわけではないし

エネルギーがすべて脂肪になるわけではないことが

わかってもらえたと思う

野菜はもちろん 肉でさえカロリーはそんなに多くない

そしてカロリーが同じでも 体脂肪になる量はかなり違ってくる

重さで比べると 炭水化物は1gあたり4kcalであるのに対し

脂肪は1gあたり9kcalに相当するから 量が同じなら 

脂肪のほうがはるかに高カロリーであることは確かである

しかし 消化・吸収のされやすさに大きな違いがあるので

数字では比較できない

一般に脂肪は長く胃にとどまることが多く 

俗にいうように 腹持ちがいい

対して糖質はすみやかに消化されるので

1日あたりの摂取量が多くなる

何度も言うように食事のバランスが大切で

脂肪は高カロリーだから避ける 

という単純な発想では 効果は上がらないどころか

脂溶性ビタミンの吸収をさまたげ病気になることだってありうる

 
 

次に 消費カロリーを増やす という面から見てみよう

”運動をすればいい”と考えがちだが 

そんなにかんたんではない 前にも書いたように 

運動で消費されるカロリーは思いのほか少ない

それと 運動の質 も重要である

難しい理屈は省略するが 

激しい運動は 体に負担をかけるだけで効果がない

簡単に言うと 息が切れるような運動はダメ

これは いわゆる無酸素運動 で

カラダに供給される酸素が足りず

筋肉内に代謝された乳酸がたまっていき 

カラダが借金をしている状態

借金を返すために酸素を吸入して 

たまった乳酸を代謝する必要があるので息がきれる

こういう状態では余分な脂肪を分解する余裕などないので

むしろ逆効果

息が切れない程度の運動(有酸素運動)を

長時間続けないといけない

ということは よほどの暇人でない限り困難なことなのである

いったん ついてしまった脂肪を減らすのは難しいのである  

 

実は 消費カロリーの面から見ても 

太っている人には共通点がある

それは 総じて腰が重い ということ

とかく自分で動きたがらず人に頼む  

ちょっと動けばすむところでも機械にたよる

階段を使わずすぐエスカレーターに乗る

などなど こういう生活習慣の蓄積って大きいんじゃないかと思う

かりに1日200kcalの差だとしても 1年では80000kcal近くになる

4kcalで1gとすると 1年で20kgの差になるわけだ



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